素人に書かせるブログ小説

SSや小説を載せていきます。時々、完成したデジ絵ものっけていきたいです。コメントよろしくっ!

ギルティクラウン SS アフター 二話

バッ!!!

目が覚めてから勢いよく起き上がる。

寝過ぎてしまったのではないかと不安になる。

だが実際は時計の短針は8時を指しているので、さほど寝過ぎたわけではない。

 

「寝過ぎちゃったかな・・・

やっぱり時計が見れないと不便だな。」

 

お腹が減っているのを思い出し、近くのコンビニへと足を運ぶ。

 

「いらっしゃいませ!」

「いつもの、おにぎりと野菜ジュース貰えますか?」

 

目が見えないので商品を定員さんに持ってきて貰う。

おにぎり2つと野菜ジュース分の値段を払い、コンビニをでる。

「毎度ありがとうございます。」

 

帰る途中、胸元にあるイヤホンを片耳に装着する。

するとかつて大好きだった。

ウェブアーティストの曲が耳に流れてくる。

 

「・・・」

 

ドンッ!!!

 

「痛ッ!!」

誰かとぶつかったようだ。その衝撃でイヤホンが耳から落ちる。

「ご、ごめんなさい。」

謝罪の声が聞こえるが、それどころではない。

(え?)

さっきまで聞いていたウェブアーティストの声にとても似ているのだ。

「急げ!早くしろ。」

今度は男の声・・・これもまた、聞いたことがある。

 

「いのり?涯? ねぇ、そうなの?」

声が震える。

相手にきちんと伝わったかどうかわからない。

「しゅ・・・」「いのり、やめろ。」

(今、集って言おうとしたのか?)

 

「涯?なんで生きて・・・」

「涯?誰のことだ?」

(え?だって・・・どう考えたって・・・)

 

少女がやさしく僕の手にイヤホンを乗せてくれる。

 

足音がする。止まらない。止まってくれない。

「待って!!いのり!涯!待って!」

 

それでも足音が止まる事はなかった。

 

しばらく呆然とその場に座り込むが、ふとある思いが頭によぎる。

 

(もう一度聞きたい!君の歌を!)

 

先ほど足音が進んで行ったであろう道をがむしゃらに突っ走る。

あの時、終わったわけじゃなかった!

君はまだ生きててくれた。

 

会いたい、また君の顔を見てみたい。

 

どれぐらい走ったのだろうか、もう2人が何処へ行ってしまったのか検討もつかない。

 

(でも、探さなきゃいけない。絶対に!!)

 

その瞬間、聞き覚えのある歌が聞こえてきた。

いのり、どこだ!どこにいる?

 

「集、ここ。 私はここにいるよ。」