素人に書かせるブログ小説

SSや小説を載せていきます。時々、完成したデジ絵ものっけていきたいです。コメントよろしくっ!

ギルティクラウン SS アフター 五話

ガチャリ 

「入って。」

「ああ、悪い」

 

僕はあの後敵を撃退してから涯といのりを家に招いた。

 

「ここ一週間はハルカは帰ってこないから安心していいよ。」

 

「懐かしい・・・」

そう言っていのりは少し涙ぐむ。

つられて僕も泣きそうになってきてしまう。

信じられないのだ。涯がいのりが生きていること、そしてこれからも共に戦うことができることが。

 

「2人ともコーヒーでいいかな?」

 

「ああ、何から何まですまない。」

 

「気にしないで。」

 

「集、私・・・お風呂入りたい。」

 

「ごめん、今沸いてないんだ。

シャワーなら好きに使って。

 

「ありがとう。」

 

いのりが部屋を出て行ったのを確認してから涯と向かい合ってソファにお互い腰を下ろす。

 

「涯、僕と別れてからの経緯や状況はある程度理解したんだけどこれからどうするの?

そもそも仲間はいるの?」

 

「集、その前に一ついいか?」

 

「なに?」

 

「お前と協力してダートと戦うつもりはない。さっきは助かったがもうお前とはこれっきりだ。俺達とは関わるな。」

 

「え?」

 

(まさかこんな事を言われるとは思わなかった。だがしかし、言葉はキツいがこれは僕を思って言っているのだろうか?涯の真意が分からない。でも・・・)

 

「イヤだ。

涯がなんといおうと僕は必ず協力する。

それはもう僕の中では決定事項なんだ。」

 

「・・・なぜだ?」

 

「それは・・・」

 

しばらく僕らの間に沈黙が訪れる。

 

「それは・・・なんだ?」

 

「・・・楽しかったから。

涯といのりと葬儀社の皆と一緒に同じ目的を果たそうと戦ったことが。」

 

涯は沈黙を守る。

 

「またあの時みたいに戻りたいとは言わない。・・・でもやっぱり僕は君達と一緒にいたい。

今はまだそれだけ。」

 

「そうか・・・」

 

涯は顔をあげ、目線をしっかり僕に据えて

ニヤリと笑って言った。

 

「合格だ。」

 

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僕らは夕方まで語り合った。

もちろんいのりも。

そして、夕食を終え・・・

 

「集、俺も風呂に入りたい。

風呂は沸いてるか?」

 

「ああ、さっき沸かしといたからそろそろ沸いてるはずだよ。」

 

「すまない。入ってくる。」

 

「どうぞ。」

 

そう言って涯は部屋を出て行った。

 

ふとベランダから聞こえてくる歌声。

いのりだ。

 

僕はベランダにでてから景色をみる。

 

歌が止まった。

 

「もうすっかり暗くなっちゃったね。」

 

「うん・・・」

 

なんだか歯切れが悪い。

 

「どうしたの?具合でも悪い?

だったら部屋にもど・・・」

 

「集、良かった。生きてて。」

 

あ、珍しい。いのりが満面の笑みを浮かべている。

いのりは普段あまり感情を表にしないから僕もここまでのいのりの笑顔はあまり記憶にない。

 

「そうだね。

・・・いのり、今度は絶対に君のこと放さない。」

 

僕も珍しく柄にもなく、くさいことをいってしまった。

 

「いのり、ありがとう。」