素人に書かせるブログ小説

SSや小説を載せていきます。時々、完成したデジ絵ものっけていきたいです。コメントよろしくっ!

異世界ならここを曲がってすぐですよ。5話

「お、お腹いたい…」

俺は腹を押さえながら、自室のベッドに横たわる。

 (く、食い過ぎた…)

自室の隅に母親に貰ったお土産がある。

開けてみようかな…

腹を押さえながら木の箱を手繰り寄せ、ふたに手をかけた。

すると一瞬、グロテスクなドス黒い霧が見えた気がした。

「あ、あれ?なんか全然不快じゃないな。

さっきはあんなに気持ち悪かったのに…」

蓋を開けて出てきたのは、歪な形をした黒い刀だった。

(おぉ!かっけぇ!なんかこう、中二心がくすぐられる!!…っても俺、刀は愚か剣すら使えないんだけど。)

 

(そもそも、黒って俺のイメージとちょっと違うよな…俺はやっぱり爽やかでイケメンな感じがする水色があうんだよ。)

 

「いや、あわねぇー」

「のわっ!?誰だ貴様!」

「ミチルだコノヤロー」

「なんだ我が妹か。」

「我が?」

「あ、いや。なんでもない。」

「ってか、その刀かっけぇ!

ん?でも…なんで、お兄に刀なの?」

「お母さんに聞いといてくれよ。」

「自分で聞けや」

「使えねぇメスゴリラもいたもんだな…」

「ああ!?ゴリラだと?」

「ああ。そだよ。」

「なかなか、可愛いじゃん!

なかなか、誉めてくれんじゃん?」

「お、おう。だよねー

めっさ可愛いよ。」

「…とでも言うと思った?」

(ですよねー。流石にそこまで馬鹿じゃないか。)

「じゃあ、ちょっと聞いてくるわ。お母さんに。」

「いってら。」

階段を下りる途中、父さん達の笑い声が聞こえた。

(普段あえなかったりすると普通は少しぎこちなくなったりするもんだが、仲が良いこと…)

 

◇   ◇   ◇

「お母さん。お土産ありがとう。

開けてみたよ。…でもなんで刀なの?

俺使えないんだけど」

「開けられたの?よかった~」

「開けられないってこたぁないでしょう。」

「そ、それもそうね。はは…」

(何か隠してる。それは分かる。そして、凄く気になる。…のだが、きっと事情があって隠してるのだあまり詮索はしないほうがいいだろう。)

「とりあえず。その刀は常に持ち歩いておいて。絶対に役に立つから。」

「持ち歩くっても、流石に邪魔だな…」

「魔法とかでホイホイっとできないのか?

父さん、魔法については全く分からんが…」

「まあ、異空間ポケット的なのもあるけどその分、入れた物の重さが1.5倍になるからおもいんだよ。」

「いいの。気にせず、異空間ポケット的なのにいれなさい。必ず役に立つことは私が保証するわ。それに、腰にぶら下げているよりはいくらかマシでしょ?」

「ああ、わかった。入れておくよ。」 

時計をみると、もう9時をまわっていた。

「なんだか今日は疲れて眠いから風呂入ってさっさと寝るよ。」

 

◇   ◇   ◇

 

「おっはよ!春一~!」

「ああ、おはよう。」

「昨日はおばさんが帰ってきたらしいね。

どうだった?」

こいつの言うおばさんとは、俺の母のこと。

こいつとはなかなか、長い付き合いなのである程度俺の家庭内事情を把握している。

「しかし、おばさんも大変だよね…

海外で魔法学のサポート科だっけ?

最近はどこの国もピリピリしてるからね。」

「まあ、そうだな。

聞いた話によると、やっぱり相当忙しいみたいだ。」

「だよね~。でも、カッコイイな。

サポート科か…」

魔法学はまず、いろんな分野がある。

その中の一つがサポート科。

支援系の魔法を研究しているところだ。

医療分野においても活躍するため、

今ある魔法のなかで最も直接的に人々の命を救うことが多い。

他にも、アタックやディフェンス等々…

魔法の活躍する分野は多岐にわたる。

「圭司はサポート科志望だっけか?」

「いや、違うよ。俺は、アタック科の近距離手数枠。そもそも、俺の魔法でサポートに関連するのがないからな。」

「そうだっけ?お前何使って戦うんだっけ?」

「まあ、今まであまり使ったとこあまり見せてないかもしれないけど…幼なじみよ?俺。」

「……何だっけ?」

「マジで忘れたのかよ。

…………メリケンサック。」

「プッ!!」

思わず吹き出しちゃったよ…

何だよメリケンサックって…ヤクザ?

こえぇよ。

「地味に気にしてんだよ。

メリケンサック…かっこいいけど何か危ないやつみたいで。

でも、使いやすいんだぞ?」

「ただ拳振り回すだけだもんな。」

「いや、ただ振り回すだけじゃないんですけど…」

「冗談よ。」

しばらく、電車に揺られながら昨日のあの剣について考えていた。

「ああ、眠い…」