素人に書かせるブログ小説

SSや小説を載せていきます。時々、完成したデジ絵ものっけていきたいです。コメントよろしくっ!

異世界ならここを曲がってすぐですよ。 六話

「明後日から一週間、泊まりがけの研修が始まります。準備するものは特にありませんが、心の準備は各自でお願いします。」

 

は?

 

「「「ええぇーーーーー!?」」」

そりゃそうだろう。

いきなりこんな事いわれたら、その反応は当たり前だ。

 

「先生!いきなりそんなこと言われても困ります!」

女子の一人がなんかごちゃごちゃいってるが、無駄なあがきだ。

もう決まったことなのだ。

大災害レベルの非常事態が起きないかぎりは絶対に中止になることはないだろう。

なにせこの学校、本気で魔法学の勉強するとこだしな。

ちょっとやそっとの災害じゃあ、むしろ「魔法でなんとかしろぉぉ!」とかいいそうだしな…。

 

「文句があるなら来るな。

…といっても、来なければ今後大変な目にあうだろうな」

怖いです先生…そんなこと言われて、

「じゃあ、俺いかねぇー」とか言うやついねぇから。

「じゃあ、俺いかねぇー」

いぃぃたぁぁぁ!?

いるよ!馬鹿が一匹!ここは学校だよ?

動物園じゃないし、猿山じゃないからね?

「そうか、では君は留年も覚悟しておくといい。」

そこまでするのか…?

流石に脅しだろうが。…多分。

「なら、病欠です。

これなら文句ないでしょう?」

「証拠もってこい。

医者にはなんの病気と診断されたんだ?」

「そうですね…医者には、肺炎と。」

「馬鹿なことをいうな。

そろそろいい加減にしろ?」

「明日診断書をお持ちしましょう。」

「…好きにしろ」

なんだあの男。

マジで調子こいてんな…

「なんだあいつ…」「ほんっと…」

「皆我慢してるってのに…」「萎えるわー」

ほんとそれな…

 

「まあ、いい。とりあえず授業は十分後に始める。」

「「「はーい」」」

 

◇   ◇   ◇

 

「ちぃぃ!!死ねぇ!くっっそ!腹立つ!!」

帰り道である。

なんかミチルがご機嫌斜めだ。

なんか放課後に例の調子こき男と揉めたらしい。最終的には、ミチルが何も言い返せなくなって教室を飛び出してきたというわけだ。

馬鹿だなぁ~ミチルは~(笑)

「ああ!?聞こえてますよぉ?お兄ちゃん!」

やべ…死ぬ。

そう思った瞬間…いやすでに往復ビンタをこれでもかというくらいに妹に浴びせられていた。

「ああ、なんか凄いスカッとしたわ…

ありがとうお兄。」

「…ど…どういたしまして…」

…血も涙もねぇな。

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

「ただいまー」

「お帰りなさーい」

案の定、母さんは仕事にでてしまったようだ。

大変ですな…。

 

「やっぱりお母さん行っちゃったか~。

寂しくなるな。」

「そんな事ないさミチル!ほら!」

なんか父親が凄いアピってる…妹に。

あざとキモイよ父さん…。

「あ、そうだ。春一、母さんからお前にこれ。」

そう言って父さんは手紙のようなものを渡してくる。表にはサポート科のエンブレムっぽいものがある。

(…多分、エンブレムなんだろうが確証がないので『っぽい』と付け加えておく。)

「なにこれ?」

「さあ、父さんにもよくわからんな…」

「お兄!私も見たい。」

いや、ダメだろ…エンブレム(っぽい)の上にでかでかとマル秘ってかいてあるし…

てか、お前見えてんだろ。

「いや、これは俺宛てのラブレター

他者に見せられる訳がないだろ?」

す、凄い…俺の父親がここまで大人気なかったとは。

なんか、めっちゃ睨んでくる。

「春一、お前に母さんはやらんぞ…

ミチルで我慢しとけ。」

「いや、いらな…「我慢…?」

み、ミチル~!

ややややヤバい!

「じゃ、じゃあ俺は自分の部屋いくから飯の時呼んでね。」

即退散。

 

階段を上る途中、後ろから父親の悲鳴が聞こえたのはいうまでもない。

安心しろ。骨は拾ってやる。

 

◇   ◇   ◇

 

自室のドアを抜け、ミチルが入ってこないように鍵をかける。

「ふい~。さてさて」

俺は微量の魔力を手元に集中させ、魔法陣を出現させてからおもむろに手を突っ込んだ。

「これか。」

魔法陣がフッと消えて、例の刀が出現する。

「この手紙、どうせこの刀についてなんだろうな…」

ベットに腰を掛け、封筒から中身を取り出す。

「んー。どれどれ?」

 

     春一へ。

 

なんとなく察しはついているでしょうが、この手紙は例の刀についてです。

といっても私がこしらえた魔法武器(マジックウエポン)ではないので細かい話は出来ないのですが。(笑)

 

さて、まずその武器の使い方から入ろうと思います。

(まあ、説明する事も使い方くらいだけど…)

その武器の名前は勝手に決めといてください。

 

~使用方法~

 

まず、この魔法武器は魔力をあらかじめこめておくことで本領を発揮します。

柄を持ちながら、魔力を集めれば、自動的に充電してくれます。(スマホみたいなものですね。)

 

しかし、過度に武器本体の魔力が枯渇している場合は強制的に魔力を吸い取られるのでご注意を。

春一が初めてこの刀を握った時に気持ち悪くなったのもこれが原因です。

なので定期的に充電しておきましょう。

 

次のステップです。

この刀は威力、切れ味共に申し分ありませんが、たった一つこの刀を所持するものにしかあつかえない魔法があります。

 

それは…『瞬間移動魔法』

近年魔法が復旧し、あらゆる分野で研究が進められていますが、その中でも未だ可能とされていない魔法の一つです。

 

しかし、「瞬間移動だー。わー」といつでもどこでも好きな所に飛べる訳ではありません。

 

飛べる場所は、「視界に移る場所」

「あれ?意外とひろくね?」と思ったそこのあなた?

ちっちっち!

視界に移ってなきゃいけないんですよ?

まあ、こればっかりは実際に使って思い知ってください。

 

最後に!

ミチルと仲良くね?

喧嘩しちゃだめよ?

ああ、合意の上ならヤッチャッテも…言いわけねぇだろぉぉぉ!!

 

          ミチルと春一の母より

 

                   』

 

 

ヤルわけ…いや、あいつのスタイルって割と俺の好みなんだよな…

胸もウエストもヒップも大きすぎず小さすぎず、慎ましい感じで…っても、あいつがヤラせてくれるかは別だな。

 

それにしても瞬間移動ねぇ…

 

まじかよ。

 

スッゲェもん貰ったな…てか何であげちゃうの?それ以前になんで持ってんの??

…疑問しかない。

あと、ミチルの前で隠してた理由もわからない。

 

まあ、取りあえず使ってみるか。

 

俺は、二階の窓から隣の家の屋根を見て目に力を入れた。

瞬間、目の前の景色が変わった。

隣の家の屋根から見た景色だ。

「すげぇ。」

俺は思わず感嘆してしまった…。

これは…

「楽しい」

 

青空を散々飛び回った。