素人に書かせるブログ小説

SSや小説を載せていきます。時々、完成したデジ絵ものっけていきたいです。コメントよろしくっ!

異世界転生ものは能力に『無』がつくとだいたい強い。2話

(つ、疲れた…)

 

「で、では話を進めたいと思います…」

 

俺達を召喚したのは目の前にいる美人さんであるエリナさん。

エリナさんはこの国の魔法使いとやらで、中級魔法士の資格も持っているかなりのエリートとのこと。

今、俺達がいるのは国王の城にある地下。

そこではちょくちょく魔法実験が行われているのだ。

 

今、この世界は魔族側に戦争ふっかけられて苦戦しているのだそう。

中でも、もっとも困るのが魔物の大量出現。

魔族がいることで無限に湧き続けるらしい。

魔物には基本。知恵がなく、無差別に人を襲うらしい。

そこで俺達というわけだ。

俺達の目的は魔王ではなく。

取りあえず魔物の根源である魔族を減らすこと。そのために強力な能力が必要だというわけだった。

ちなみにこっちの世界で暮らしている間は向こうの世界の時間の進み方はゆっくりなのでそんなに心配するなとのこと。

 

「「「はーい。」」」

「おっけい……。」

 

「あ、ありがとうございます…。

まず、異世界の大まかな説明は終わりましたので次は…」

 

「つ、次は?エリナさん。もしかして…!?」

「フッ…スキルであろう?」

「異世界チート!」

「…うんこにチートなんざあるわけ…」

 

「ま、まあ、その通りです。

これから皆さんは鑑定を受けていただき、能力を確認してください。」

「「「ほう…」」」

(これは!?絶対に『無能力』を勝ち取らなければならない!)

(おそらく…我の能力は『無能力』だぁ!)

(取りあえず今は、うんこ呼ばわりでいい。

だが!無能力無能力無能力無能力無能力…)

 

そう、俺達は知っている。

異世界ものは『無能力』こそが最強であると…!

 

「では、皆さん。順にこの水晶に手をあててください。

直に浮かび上がりますので…」

「「「お先にどうぞ!」」」

(だいたいこういうのは最後に『無能力』がくるんだ。)

(チート能力はだいたい最後にくるもんだ…)

(無能力無能力無能力無能力無能力無能力…)

 

お互い譲りあう紳士な俺たち。

いいから早くやれよ。

 

「いやいや、快!先に行っていいぞ?

遠慮すんなって!なあ、うんこ?」

「いやいや、我は最後でいいぞ?貴様等が先にやるといい。」

「うんこはうんこだから一番最後でいいぞ?」

「………じれったい…じゃあ私が先に…。」

「あ、はい。カナさんが一番ですね?

…っと…はい。準備できましたよ。」

「……ん。ありがとう。」

 

カナが水晶に手をあてた途端、その周辺の空気が歪みはじめた。

「おお…!」

「なんかすごい」

「幻想的だな…」

 

数秒待つと、歪んでいた周辺の空気に文字が浮かび上がる。

「こ、これは!?」

「………ぐすん。」

「うわぁ…」

 

…『無能力』と浮かび上がっていた。

 

「……なんと…エリナ…これって絶対弱いやつだよね…。」

カナが少し不安そうにエリナに問い掛ける。

「そうですね…これはちょっと…いや、一番弱いやつ…です。」

「……そう…。」

(((あ、意外と落ち込んでる…。てか…)))

 

「「「うわぁぁぁぁー!!」」」

「え?え?な、なんですか?急に!?」

「ぐ…くう…悔しい…。」

「うらやましいよ…『無能力』!」

「うえぇぇぇん……」

「………?」

急に悔しがる男3人にカナは首を傾げる。

「な、なんでですか!?

『無能力』が羨ましいんですか!?

それともカナさんを馬鹿にしてるんですか!?」

 

「「「い、いやそれはちが…「最低です!反省してください!カナさんに精神誠意謝ってください!!」

 

どうやらエリナは思い込みが激しいようだった。

 

◇◇◇

 

「仕方あるまい…次は我がやろう。」

「あ、はい。…どうぞ葉月さん。

ここに手を。」

エリナが水晶を指差す。

 快が手をあてると再び周りの空気が歪みだす。

 

「むっ!?これは!?」

 

…『無能力』と浮かび上がっていた。

 

「はぁ!?なんだこの確率!ふざけてんのか!?」

「そうだそうだ!ずるいだろ!」

 

「フッ我こそは選ばれし者…ま、当然の結果だな…」

そう言って快は嫌らしい笑みを浮かべるが…

「あの…先程から皆さんは『無能力』を希望しているかのように見えるのですが、こういったらなんですが…『無能力者』なら溢れかえるほど存在してます。

『能力者』に比べて魔力も少ないですし…別に選ばれし者というわけでは…」

 

「え?いやでも…僕本で読みましたよ?

『無能力』っていうのはだいたいチートだって…」

快が素に戻りながら目に見えて焦りだした。

「えっと…申し訳ありません。

それはありえないかと…。

だいたいもしも、『無能力』の方々がチートでしたら、この世界がチートで覆いつくられてしまいますよ。完全にゲームバランス崩壊しちゃってます。

それほどまでに多いんです。能力の恩恵をうけられるのは一部のそれこそ選ばれし者というわけです。」

 

 (((異世界って横文字対応してるんだ…)))

 

「え?ほんと…ですか?

そしたら僕の…ハーレム計画は?

どうなるんです?」

快がなおも焦りだす。

それもそうである。

元々『無能力』こそが最強なのだと勝手に信じてやまなかったのだから…

 

「プッ!聞いたか?大輔?快のやつ『無能力』のくせして選ばれし者とかいってたぞ…」

「ああ~恥ずかしいな~。

これは恥ずかしいな~

てか、冒険するとき邪魔だなぁ…。

足引っ張ってくれるなよ?プププゥ!!」

 

「き、貴様等…へぶぅ!」

((へぶぅ?))

快が殴られていた。

カナに。

「か、カナ…ど、どした?急に…」

「そ、そうだよ。カナちゃん。」

快を殴ったカナは顔を下に向けて肩を震わしていた。

「い…たた。な、なんだ急に…。」

カナな追撃をくらわせようと拳を振り上げた。

「……あんたのせいで…私もあいつらに…馬鹿に…されて…くぅ…。」

バコバコとカナは快を殴り続ける。

「ふざ…けんな…。家にも帰れ…ないし!」

最後にカナの渾身の蹴りが快のみぞおちを捉えたが…

 

ーーカナも快も泣いていた。

 

◇◇◇

 

「じゃあ次は俺が…」

「あ、はい。

大輔さんですね。」

どうぞ!とエリナが大輔に水晶を差し出す。

 

(もうこの際、ハーレムとかどうだっていいから『無能力』だけはやめてくれ…

じゃないと今度は俺が快のようになる!

それだけは…いやだ。)

 

またしてもモヤァと空気が歪みだしてから文字が浮かび上がる。

 

(頼む…!『無能力』だけは…!)

 

 

 

…『無能力』と浮かび上がっていた。

 

「な、は、はぁ!?

『無能力』ってどんだけ確率たけぇんだよ!」

おもわず悠が声を荒げる。

「すすすすみません!

で、でも、異世界召喚された方々は能力者になる確率は相当高いはずなんですが…!」

 

当の本人。

大輔はただただ呆然としていた。

目の光は完全に失われている。

「………馬鹿にしていた癖に。」

「フッ!我と同類。

光栄に思うといい!」

 

 

◇◇◇

 

「んで、最後に俺と…」

「は、はい。

悠さん。どうぞ。」

「どうもです。」

俺は気合いを入れた。

(なんとしても…!ここで!

能力者にならなければならない。

…エリナさんのために。)

 

「うおぉぉぉ!!」

俺は雄叫びをあげながら水晶に手を当てる。

 

「………悠。 

別に叫んだって結果は変わらない。

どうせあなたもこっち側(無能力)なのだから…。」

「や、やめろよぉ…そういうこというの…。」

 

 

……『聖剣の使い手・勇者』とでていた。

 

…あれぇ?

 

(ど、どどどどういうことだ!?

これ絶対強いやつ!)

「キャアアアアァァ!!」

エリナが急にあげた悲鳴に一同の視線が水晶に集まる。

 

「……勇者?

エリナさん。…これは?」

「こ、こここれは!

すごいんですよ!悠さん凄すぎます!」

 

(…なるほどね。)

悠は察した。

(これは…エリナさんがお嫁にきてくれる展開だわ。)

否、妄想一杯だった…。

「勇者の名前がつく能力者はこの世界にはまだ悠さん以外で3人しかいないんです!

名前の通り、最強の能力ですよ!」

 

(きたきたきた~!

ご都合展開やってきました~!)

 

「え、じゃ、じゃあ…悠のハーレムは確定したようなもの…?」

快がもはや光を失ったかのような目でそう告げた。

「ハ、ハーレムかはちょっと分かりかねますが…まあ、相当モテるかと。」

 

「まあ、狙ってくるのは逆玉狙いでしょうが…」とボソッとエリナが言うも聞いてない。

 

「ゆ、悠だけ…が…勝ち組…?」

 

「はは…まぁ、当然の結果だな!」

悠は声出して愉快そうに笑うが一同それどころではない!

特に快や大輔にとって逆玉狙いの女が悠に近づいてくるのは避けたかった。プライド的に…。

 

「ところで悠。……私って結構可愛いと思わない?」

逆玉狙いが現れた。

 

 

 

 

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頑張ります!頑張るので、コメントください!

楽しみにまってます!