素人に書かせるブログ小説

SSや小説を載せていきます。時々、完成したデジ絵ものっけていきたいです。コメントよろしくっ!

異世界ならここを曲がってすぐですよ。 八話

「ミチル、遅いぞ。」

「ごめん、お兄。ちょっと友達がしつこくて。」

コイツ…もう友達出来たんか…!

と俺は内心恨みごとがよぎるが、それどころではない。

今、俺達は寮の裏口からこっそり抜けてきた。

リミットは、45分。

その間にやることを終わらせねばならないのだ。

無駄話などしている暇はない。

「まあ、いい。

とにかく…わかってるな?」

「大丈夫だよ。

早くいこう。」

そう言ってミチルは腰から二丁の拳銃を取り出す。

俺はそれに応えるように、同じ拳銃を一丁取り出す。

見た目は通常の拳銃とさほど変わらないが、扱えるのはごくごく限られた人間。

魔力を弾丸とするので、使用者の魔力が尽きない限りは無限に打ち続けることができる。

威力も通常の拳銃なんかとは比べ物にならない。

「いくぞ!」

俺達は同時に足にブーストをかけて全速力で駆け出す。

周りは森。

今回の目的は襲撃者の捕捉。

いつどこでヤツらが隠れているか分からない。

「ミチル。探知全開で頼む。」

「やってるよ。」

なるべく最小限の会話で集中が途切れないように、気を張る。

それから数十秒後、

「いた!

男3人。前方、200m」

「了解!

お前は一人の方を…えっと、レベル低そうなやつね?

…殺していいよ。二人は生かして捉える。

終わったら応援よろしく。」

「了解!

先いってるよ。」

 

ミチルが二重にブーストをかけて加速する。

 

◇◇◇

 

私は男に気付かれない内に、片方の男に向かって右手で引き金を引く。

頭を狙った。

「ぐあっ!」

だが、男は異常なまでの反応速度でよける。

弾丸が片耳に掠れる。

私は間髪入れずに今度は左手で引き金を太股に向かって引いた。

着弾と同時に鈍い音がする。

最早、男の足と耳は使い物にならない。

この状況で私を退けることは不可能だった。

最後に、二つの弾丸が男の頭蓋骨を貫通した。

「ふうっ…弱いな。」

そう言って私は返り血で濡れた頬を拭った。

 

◇◇◇

 

「だ、誰だ!!」

男の一人が俺にそう問う。

だが、俺は答えない。

集中しているからだ。

俺は、まだ、この二人を殺すつもりはない。

先ずは、……捕捉する!!

覚悟を決めて、茂みから飛び出す。

当然、それに男二人は反応を示す…が、茂みから飛び出したのは…石だった。

 

一瞬、石に気を取られた隙を見計らって二人の太股に強力な弾丸を撃ち込む。

同時に二人は足を吹き飛ばされ、崩れ落ちる。

だが、まだだ。

腕にも動揺に弾丸を撃ち込む。

満足に身動きを取れなくなった二人をよく確認して、茂みから這い出た。

ちょうど、ミチルも終わったのか戻ってきた。

「お兄、終わったよ。

相当弱かった。」

「そうか、こっちも終わった所だ。

まずは、目的を聞き出そう。」

 

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「う…くっ…」

「ようやく目覚めたか。

水ぶっかけてんのになかなか起きないから焦ったぞ。」

「だ…誰なんだ…お前らは…!!」

男が俺達に問う。

「逆に問おう。

お前らこそ何者だ?

なんの組織に所属してるのか…言え。」

そう言って片方の男の眉間に銃を突きつける。

「ひっ…や、止めてくれ…!」

「質問に答えたら止めてやるよ。」

「……わ、分かった。

俺達の所属する組織の名前は『ルゥーイン』

今回の目的は1、2、3の魔法学科のある高校を潰すための偵察だった。

流石に、校舎に乗り込むには無理がある。

だが、幸いなことにこうして3校は泊まりがけの研修だったというわけだ。

……解放してくれるか?」

 

「まだだ。

後一つ、お前らが…」

言い掛けたとたん、隣から銃声が響いた。

ミチルの足下には眉間に風穴をあけて崩れさった男がいた。

「おい…ミチル!

少しくらい待てないのか!?」

「…………。」

ミチルは何も言わなかった。

「ひっ…た、助けてくれよ!?

ちゃんと全部話すからな!?」

「分かってるよ。じゃあ、次の質問。

…どこの国の人間だ。」

 

「…俺達は多国籍組織だ。

組織自体があまりに大きくて、世界中に支部がある。

俺はその中の日本、関東支部といったところだ。

下っ端の俺達には大した情報なんてない。

これからの作戦の動きも、詳しくは知らない。」

 

「そうか…情報提供に関しては感謝するよ。

……じゃあな。」

 そう言って、俺は男に銃を向けた。

「は、はあ!?

ど、どういうことだよ!

助けてくれるんじゃなかったのか!?

おい!聞いて…」

男が何かを言い終える前に春一は引き金を引いていた。

 

「…ミチル!」

「…なに」

「何じゃねぇよ!

ちょっとくらい待てないのか!?」

「憎かった。」

「………。」

俺はそれを聞いて何も言えなくなった。

ミチルが死体を見ながら悔しそうに放った一言。

その意味する深い所を俺は理解していたから。

 

 

 

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とりあえず、死体処理はしておかなければならない。

ということでせっせと穴を掘り、地面に埋めた。

本当なら焼いて処理したいところなのだが後に死体を詳しく調べることを考慮してそのまま残しておきたかったので埋めるという結論にいたった。

 

◇◇◇

 

(疲れた~)

シャワーを浴び、血を落としてから自分にあてられた部屋にあるベッドに寝ころんだ。

蜂谷はまだ帰ってきていないようだった。

(少し…寝ようかな。)

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「起きて…起きてー!

春一くん!集合かかったよー!」

 

「あ、んん…。

ありがとう。…蜂谷か。」

 

時計を見るとまだ午前中の10時。

「これから試験なんだって。

顔洗ったらすぐに下のロビーに集合して。」

「分かった。

すぐいく。」

もう少し寝たい気持ちはあったが、無理やり重い体を起こして洗面所に向かう。

(…なんか疲れたな。

これから試験なんだ。気を引き締めていこう。)

 

 

ロビーに着くと、クラスの人間がすでに殆ど集まってきていた。

(ミチルは…クラス違うからな…。

ちゃんと集合したかな。)

「春一くん!こっちだよ。」

蜂谷が手を振って呼んでくれたのでそこへ並ぶ。

 

「よし。全員揃ったな。

では、これから宿泊研修1日目の実技試験を開始する。」

それから先生が試験に付いての説明と注意を述べていく。

 

「ここの寮を出たらすぐに森が広がっていることはもう皆が周知のことだろう。

そこが試験会場だ。

その森は既に私達教員によってラインがひかれ、6つに別れている。といってもかなり広いがな。Cクラスはその内の一つのエリアでバトルロワイヤルをしてもらう。

…ただ、武器は全てこちらが用意する。

それ以外の物を用いたら失格だ。」

 

「全ての武器は訓練用に仕込まれていてちょっとやそっとじゃ殺せないようになっている。

時間は無制限。

人数が8人になったら終わりだ。

…質問は?」

 

「はい!先生、飯は!?」

クラスの…誰だったかな。

質問がお粗末過ぎて頭の程度が知れてしまっている。

「試験が終わってからだ。

さっさと試験を終わらせることだな。

…他には?」

 

皆が沈黙を守る。

その目には皆、覚悟が宿っていた。

普段いくら仲良くしようが関係ない。

試験では真剣に徹底的に互いに殴り合う。

そんな暗黙の了解がクラスにあった。

(なるべく全力は出さずにいこう。

周りに手の内を明かす訳にはいかない。)

 

「では、移動開始。」

 

◇◇◇

 

皆が好きな武器を取り、森へ消えてゆく。

協定を組む者もいれば、独りで戦いに挑む者もいる。

俺はピストルと______。

 

 

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あとがきです。

すみません!投稿遅くなりまして…

これからも頑張っていこうと思います。

コメントください。(切望)